あおの部屋

  ~時々林檎の独り言~

KAT-TUNというグループについて感じてきたこと~その④

自分がKAT-TUNのファンになったのが2011年。約5年間の短いhyphen生活だった。

 

辛いこともあったけれどそのすべてが今思い返すと楽しい思い出になっている。

日々の雑事や日常も忘れて一瞬でも夢の世界に自分を置くことができた。アイドルのファンになるってやっぱり楽しいことなんだと思う。

 

KAT-TUNの結成が2001年ということで、自分が彼らを知る10年も前に彼らの歴史が始まったわけで、その波乱万丈のグループの歴史は他のどのグループにも類を見ない特異なものだったと思う。

デビュー前から物凄い人気で2006年のデビュー当時に『Best of KAT-TUN』なんてアルバムを出している。普通に考えたら「Best盤」を出すってデビュー5周年とか10周年の節目年だろう。

デビュー時にそれを出してしまっているっていうのも今考えたら彼らの未来を予見しているような気がする。

彼らは既にデビューまでに一度てっぺんを取ってしまっているんだ…

 

子供がスポーツをやっていたから、こういうチームって今後の方向性が難しいだろうな~と彼らの経歴を見て感じていた。

メンバー全員が強力な個性があって魅力的で…全員がソロを取れる力を持っているのにあからさまな格差売り。グループを売り出すためのコンセプトでもあり、役割分担だったのだろうけど残念な気がする。

 

男の子って意外にプライドが高くて、チームの中では常に自分が認められたいって野心を持っているんだよな。どんな理由であれアイドルを目指してCDデビューした彼らだから、絶対他のメンバーには負けたくないって思っていたはずだ。

だから優秀な指導者、監督さんは控えの子にもちゃんと役割を持たせて、チームのバランスをとることを心がけるんだ。

「エースで4番でキャプテンで!」って、一人のスター選手を中心に作るチームより、控えの子もレギュラーも、メンバー全員がバランスよくその役割を果たしているチームの方が強い!

もっと言うと①指導者・監督(事務所・プロデューサー)②選手(タレント)③保護者(ファン)の3者が団結し一枚岩になった時のチームは本当に強く、負けないチーム(グループ)になる。

 

新たにCDデビューした新人グループは「どうやったら自分たちの顔と名前を知ってもらえるか?」「何を目指していくか?」きっと試行錯誤し、話し合い、考えるんだろう。

スポーツでも先輩が抜けた後の新人チームは結成時にいろんな葛藤を経て(負けも経験して)強くなっていく。

なのにKAT-TUNはデビュー時に既に頂点を見てしまっているんだ。絶大な人気に支えられて、本当はもっと話し合ったり原点に返る時間が必要だったのに、その時間を持てないまま走り出していたんじゃないだろうか?

多分その後はモチベーションを維持し続けるに必死だったのかもしれない。

 

その後もずっと続く「連続1位記録の更新」への重圧。

赤西くんが抜けて、聖が去った時点で音楽的には「デビュー当時のKAT-TUNは一度終わっている」と自分は感じている。

中丸くんが言っていた「KAT-TUNでてっぺん取れよ」のセリフは自分には空しく響いたものだ。

 

今回、自担の脱退で経験した誹謗中傷、アンチの数々…

hyphenは一枚岩だと単純に思っていた自分には衝撃だった。

まあ考えたらグループ在籍時代から彼はそういう立場でhyphenから見られていたのだろう。一番下層階級に位置するメンバー、誹謗中傷しても構わない相手。

 

その下層メンバーがあまりにも鮮やかに順調にソロデビューしていることが一部の過激なhyphenさんには耐えられなかったのだろう。

それはわが子(自担)しか見ていないモンペのクレームのようにも見えたものだ。

 

考えたら12や13の、まだ自分の将来も適正も分からないまま入った道で、一生を決めるなんてことはできないことだ。ファンにだって彼らの人生を決めることなんてできない。

脱退したメンバーが悪で加害者で、残ったメンバーが善で被害者だなんて誰がそんなことを決められるのか?

結局、大きな組織の中で自分の個性を生かし生きていける子と、組織の中では生きづらくなった子が自分の道を見つけて出て行ったのだ。

 

結成時のメンバー全員が今もそれぞれ自分の道で輝いているのもKAT-TUNならではだ。

やっぱり彼らは特異な個性の集まりだったのだと思う。

 

結成時から15年近く全力で走り続けてきたKAT-TUNを守ってきた3人が、ようやく「充電期間」という名の自らやグループを見つめなおす時間を持てたことは、前向きに良かったと思う。

 

アイドルと言っても夢を売っているだけではない。

ファンの熱い想いとは別に売れる商材なのか?そうでないか?事務所側の意向だって強く反映されていたはずだ。

デビュー当時の尖ったイメージは今の時代には合わない気がする。一度ついたイメージを払拭するにも「充電期間」は必要な時間なのだと思いたい。

 

彼らが充電期間に入って1年が過ぎた。

3人がそれぞれのフィールドで活躍している姿を見ることは本当に頼もしい。

今後どんな形で復活できるか?そうはいってもこれもシビアなビジネスの世界。

売れると思えば復活だが、そうでなければこのままうやむやにフェードアウトかもしれない。デビューを待つ優秀な新人Jrも下に控えているわけで、予断は許せない。

多分彼らが置かれている状況は決して楽観できるものではない気がする。

 

どうかもう辞めたメンバーを誹謗中傷する暇があったら、その時間と労力を全力でKAT-TUNを応援することに注いでいただきたい!と切に願う。

その言葉がやがて回りまわってグループの印象まで悪くしていくことに気付いて欲しい。

 

 

自分はこれからもJTを全力で応援していく。

誹謗中傷に対して、同じように応酬していたのではモンペと全く変わらない。

 

「人の悪口を言うとね、その時点でそれが弱点になるから。その瞬間に言った人自身の弱みになるから言っちゃいけないんだよ。」…田口淳之介の言葉

 

 JTがこういう人だから、自分も彼の魅力を全力で発信していこうと思う。

 

 

JTがいる世界を感じていられることは最高の幸せだ。