あおの部屋

  ~時々林檎の独り言~

TO THE NEXT LEVEL

JTのドキュメンタリー「TO THE NEXT LEVEL」見た。もう何回ともなく再生して激リピしている。正直、アンチが見たらツッコミどころ満載な番組だ…と少しだけ思った。

でもそんな気持ちはすぐに吹き飛んだ。ともかく彼は次のステージに向かって走り出しているんだ。初めてインディーズでファンの前に立ったあのシーンは何度見ても胸が熱くなる。ライブを造り上げる過程のJTは本当に真剣でプロの眼をしていた。幕が上がった瞬間の感動は今でも鮮烈に浮かんでくる。「おまたせ」と言ったJTにありったけの声援を送った。涙でJTが霞んで見えた、帰ってきてくれたことが素直に嬉しかった。

あのカッコいいダンスも伸びやかな歌声も、全て自分が待ち望んでいたJTだった。なんて生き生きした表情だろう、ダンスをしているJTは最強だ。

 

グループにいたころは「協調性」を重視していたと言う。グループに中で求められていた立ち位置を全うすることを考えていた。そう、彼は見事にアイドル「田口淳之介」を演じていたのだ。ソロになってみて「自分はこんなに主張が強いんだ」とか「譲れないものが割とあった…」と感じたそうだ。ソロになってそういう主張がストレートに出せるようになった。

今まではカッコつけてた自分がいたが、これからは自然にナチュラルな自分を出せていけばいいとも語っている。

そして、彼の活動に賛同して協力してくれる仲間の多彩な事…

いつの間にこんな人脈を作っていたのかと驚くばかりだ。そう、一人でも絶対大丈夫だ! 彼なら絶対ソロでもやっていけると改めて確信している。

 

「30歳」「デビュー10周年」そんな大切な節目の時になぜ脱退なのか?よく言われていることだが、節目の時だからこそ彼は決断したのだと思う。裏で何があたっのか?事務所との間に何があったのか?今となってはどうでもいいことに感じる。

20代から30代への変わり目。新しい世界へ挑戦するならラストチャンスだったのだと思う。「10周年」はこれからもアイドルを続けていくと決意した3人で行うべきで、「10周年が終わってから脱退すべきだった!」は間違っている。彼が決断した時期は正しい。

「やりたいことをちゃんと告げて辞めるべきだった!」今となったら簡単に言うがあの時点では何を言ってもバッシングの対象だったと思う。最後まで何も言わずに自分の立ち位置を全うして退所したことは見事だった。

前に辞めた2人も脱退に至る経緯は何も語らない。いつか出るかと思っていた暴露本の類も出ない。そこは事務所との約束だったのかもしれない。「脱退に至る経過は一切語らない」それはたとえ苦楽を共にしたメンバーに対しても同様だったのだろう。

2回もメンバーが辞めるという辛い経験をして自分がとった行動がどういう結果を生むかは彼も分かっていたことだ。それでも彼が決断するに至った経緯は多分彼にしか分からない事で、いちファンがあれこれ言うことではない。バッシングを受けても、大きな代償を払っても、それでもあえて脱退を選んだ彼…そんなJTの決断にエールを送りたい。

それにKAT-TUNが活動休止に至ったとしても、残った3人が路頭に迷うことはないだろう。大きな事務所が生活守ってくれているしグループ活動は休止してもソロ活動はそれぞれグループ時代より順調なんだし。

大きな組織から離れて一人でやっていく決意がどれほどの不安だったのか…想像しただけでも彼の苦悩が伝わってくる。

 だからこそ、JTは昔の仲間にも今の自分の活動を見てほしいと思ったのだ。

 

グループの中では「いじられキャラ」で、最後の方は3対1で殆どメンバーからイジメみたいなセリフを浴びせられていたっけ。「タメ旅・横浜スタジアム」のキャッチボールシーンなど、正直頭にきたことだってあった。「田口のくせに」「田口のばばぁが…」そう、メンバーの中で田口は一番下に見られていたんだ。

それでもバカにして、見下していたはずの田口が着々とダンスと歌のスキルを上げていたことを、メンバーは薄々感じていたのだろう。まさに「芸能活動に対する方向性の違い」だ。 

バッシングしている人たちは「田口」があまりにも鮮やかに順調にソロ活動ができていることが気に入らないのだろう。気の毒な人たちだ。

 

 

これからは彼が表現したい歌やダンスや様々な世界を追いかけていきたい。

決してカッコつけていない、本来の自然なJTの姿を感じていきたい。

 

JTの居る世界を感じることは最高の幸せだ。